~暮らしの中の権利を守る~不知火合同法律事務所

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借金トラブルの完全解決法

1. 頭と生活を切り換える

借金の整理は必ずできる
 あなたは、たくさんの借金を抱えて払いに行きづまっていながら、その日暮らしをしていませんか? 借金支払いのために借金を重ねていても、いつになったら終わるのか、見通しはまったくありませんよね。いつまでも高い金利を支払わなくてはなりませんし、元金はちっとも減っていないのですから……。

 借金の整理は必ずできます。まず、このことに確信をもって下さい。もちろん、そのためには、いくつかのことが必要です。

 第一に、借金を全部書き出し、全部を解決することが不可欠です。
 第二に、モノにこだわらないことです。
 第三に、家族とよく話し合うことです。

 ここで肝心なことは、早く解決することより、完全に解決することです。時間が多少かかっても、心身ともにスッキリして人生を新しく再出発できることのほうが大切です。

 解決する方法はいろいろあります。必ずしも自己破産申立しかないとは限りません。いずれにせよ、借金を抱えてきた頭のなかと生活をきちんと切り替えることなしには、決してうまくいきません。いくら周囲の人が心配しても、当のあなた本人がその気にならなければ、結局、一時しのぎで終わってしまいかねません。いくら解決のために大金を投じてみても、サラ金業者などを喜ばせただけで、虚しさだけが残ってしまうことも多いのです。

モノにこだわらない、人間らしい生活を
 「せっかく手にしたマイホームだから、なんとかこれを確保したい」「今のマイカーだけは手放したくない」「ピアノだけは子どものために残しておきたい」「家にある家財道具には愛着があるので、みんな残しておきたい……」。それぞれ、もっともな心情です。普通なら、それでよいでしょう。しかし、たくさんの借金をかかえてしまった今は、いったんはモノに対する執着心を捨て去り、生まれ変わったつもりで裸になって新しい人生をスタートする。このように頭を切り替えてください。モノにこだわると、たいてい支払いに無理が生じて、生活がまたもや行き詰ってしまいかねません。

 生活を立て直すためには、家族の理解と協力が不可欠です。家計を一本にまとめて支払いと生活費をそれぞれ分担します。このとき、金銭的な援助を受けられずに精神的な気持ちの支えになってもらうだけのこともあるかもしれません。それは仕方のないことです。

 仕事がうまくいかない。夫婦関係がギクシャクしている。いろいろストレスがたまる……。そんなことが私たちの身のまわりには次々に起きてきます。このような苦しみから逃げるために次々に買い物したり、パチンコにこってしまう人がいます。でも、逃げ回るのはもうやめましょう。正面から苦しみに立ち向かいながら、生きていく楽しみを見出しましょう。これは口で言うのは簡単ですが、決してやさしいことではありません。だからこそ、家族や周囲の人々のあたたかい支えが必要なのです。

2. すべての借金を対象にする

 解決のためには、すべての借金を本人が書き出すことが絶対に必要です。

 「忘れた」とか「領収書を捨ててしまったから分からない」と言っても、それをそのまま鵜呑みにはできません。それはたいてい嘘なのです。そんなことを言うときは、あなたはまだ十分に心を開いていないのです。だって、あなたの頭の中には、この何か月ものあいだ、借金のことしかなかったでしょう。「どこに、いつ、いくら支払うか」。これで頭がいっぱいだったはずです。それを、そんなに簡単に忘れるはずはありません。メモがあって当然です。メモがないときでも、本人によく思い出してもらえば、かなりのことが再現できます。これをいい加減にしてしまうと、次の解決方法の選択で大きな間違いをおかし、悔いを残すことになります。

 借金の中には、もちろん保証債務も含まれます。借金するために友人と互いに保証人になりあったということもよくあります。そのとき、「この借金は友人が支払うことになっているから大丈夫」ということは通用しません。保証人になりあうような友人は、あてにならないのです。

 あなたが、「これくらいなら他人の力を借りなくても自分ひとりで支払っていける」とか「ここだけは自分が支払っていこう」などと考え、一部の借金を隠したとします。それは、プライドというより、見栄や虚栄心からでしょう。暴力金融からの借金だけを隠して、それを支払っていると、またまた行きづまってしまうということにもなりかねません。

 友人に頼んで借金してもらったり、親に頼まれて借金を重ねるということも珍しくありません。これらの名義借用のケースも保証人のときと同じで困難をかかえます。いずれにせよ、正確に債務一覧表に書き出すことが不可欠です。新しい人生のスタートをしっかり切るためには、すべての借金を書き出して、完全に解決し切ることが絶対に必要なのです。

3. 借金の原因を明らかにする

目前の取立だけが問題ではない
 たくさんの借金をかかえて支払いに行きづまると、借金取りに追われます。今でも乱暴な取り立てはあります。ひどい取立はもちろんやめさせる必要があります。しかし、取立行為の行きすぎを止めさせただけでは根本的に解決したことになりません。なぜそのようになったのか、原因をきちんと明らかにしておく必要があるのです。

 本人は、「高い金利の支払いに追われて借金を重ねた」と言います。たしかに、途中からはそうでしょう。しかしポイントは、そもそもの借金の原因が何なのか、です。

 「生活費に困って借金した」というときでも、なぜ生活費が足りなくなったのか、収入が減ったのか、それはどうしてか(失業・病気・不況)、支出がふえたのか、それはどうしてか(事故・病気・パチンコ・飲み代)、というように具体的に話をしてください。家計簿をきちんとつけていないのではありませんか?計画性がないまま、その日暮らしで過ごしてきたという家庭生活になっていませんか?

 カードの使い過ぎという場合には、本人は一見すると豊かな生活をしていることがあります。洋服を何十着も持っていた若い女性がいました。彼女は、日頃の満たされない気持ちをカードでの買い物で紛らわせていたのです。

 私たちは、たくさんの借金をかかえて支払いに行きづまった人の多くは、いわば心身になんらかの欠陥のある病人だと思っています。しかも、たいていはかなり重症の患者です。そこで、まず本人にこのことに自覚を持ってもらうことが必要です。そのためにも、時間をかけてじっくり見極めながら、事件の処理を進めるようにします。

心を豊かにする楽しみを
 ひところより客が減ったと言われるパチンコ店ですが、相変わらずの繁盛ぶりにはあきれるばかりです。それだけ心が満たされていない日本人がふえているわけです。昼も夜も、テレビなどで商品購買意欲をかきたてられているなかで、次々にカードを使って商品を買い、行きづまる人々が多数出てくるのは必然的な現象です。

 お金のかからない楽しみを見つけましょう。ひたすらしんぼうするだけ、というのでは長続きしません。やはり一家団欒と息抜きが必要です。

 本当に豊かな生活は、モノに頼らなくても実現できるはずです。人間らしい生活を取り戻すにはどうしたらよいのか、私たちは今こそ考え直すべき時ではないでしょうか。

4. これからの生活設計を立てる

 借金の整理をしてしまったあとで、またもや借金をするようでは困ります。これからは借金をしなくても無理なく生活していけるのか、きちんとした見通しをたてることが大切です。

 いま失業して無職の人は仕事を探すことが先決ですし、病気したりして働けないときには、生活保護を受けられるように手続をとるべきです。生活保護は申請したからと言って、すぐに受けられるわけではありません。そのため、私たちは「全国生活と健康を守る会」(全生連)を紹介するようにしています。市会議員を紹介することもあります。

 生活の場と収入を確保してはじめて安心して生活ができます。家族みんなで今後の生活設計をよくよく話し合うことが欠かせません。